前編では、小笠原諸島の特徴やベストシーズン、島への行き方、おがさわら丸での過ごし方(竹芝桟橋→父島)などについて書きましたが、後編では、父島での過ごし方やおすすめのホテル、おがさわら丸での過ごし方(父島→竹芝桟橋)、お役立ちサイトのまとめなどを紹介したいと思います。
父島での過ごし方
宿の選び方
まず、宿選びが重要です
父島は大きく分けて、①大村・宮野浜・清瀬(二見港周辺)、②奥村(二見漁港周辺)、③境浦・扇浦・小曲・小港(父島南部)の3つのエリアに分かれています。
→参考:父島広域 MAP(東京観光デジタルパンフレットギャラリーさん)
島内の移動手段は、バス、レンタカー、レンタバイク、レンタサイクル、タクシーなど。バスは平日でも朝から夕方まで1時間に1本程度、休日はさらに本数が減ってしまいます(村営バスの公式サイト)
レンタカーやレンタバイクなどの足がない場合には、二見港近くの大村地区にある宿に泊まった方が、食事も買物も各種アクティビティへの参加も歩いていけるので便利です
にぎやかで便利な二見港周辺の宿で素泊まりすれば、いろいろなお店で食事したりお酒を飲んだりして、自由気ままに島グルメを満喫することもできます
自然の中で静かに過ごしたいなら、島の中心地からは離れてしまいますが、父島南部の扇浦や小港地区にある宿に泊まると、ゆったりとリゾート気分が味わえます
このエリアの宿に泊まる場合には、送迎サービス付きのツアーに参加するようにすれば、レンタカーなどの足がなくても、そんなに困ることはありません
アクティビティのプランニング
宿が決まったら、いよいよ島内での具体的なプランを考えます
5泊6日の旅程でも、初日は午前11時に父島に着き、最終日は午後3時に父島を出るので、初日の午後、なか2日、最終日の午前中と、小笠原で過ごせるのは正味3日間しかありません
往復48時間も船にゆられて行くのですから、小笠原でしか味わえない、心に残る旅になるよう、事前にしっかり計画を立てて準備します
まず、小笠原に来たら絶対はずせないのが南島上陸ツアー。南島は珍しい沈下カルスト地形の無人島で、国の天然記念物に指定されています
新東京百景にも選ばれていて、特に、南島にある美しい天然プール「扇池」は必見です
そこには、涙が出そうになるほど美しい光景が広がっていました。扇池(写真上)は、小笠原で一番有名な絶景ポイント。本当に、本当にきれいです。一生に一度は見る価値があると思います
南島上陸ツアーは大人気なので、行くなら船と宿を確保したらすぐに申し込んでおくと安心です
ガイドさん一人が担当できるツアー客の人数が限られているので、特に GW や夏休みなどのハイシーズンは、早めに申し込まないとキャンセル待ちになってしまいます
サクッと南島に上陸したいなら半日ツアーで十分ですが、一日ツアーなら南島上陸だけでなく、兄島海域公園(キャベツビーチ)などの透明度の高い美しい海でシュノーケリングをたっぷり楽しめますし、クジラやイルカ、ウミガメなどに会えるチャンスが増えるのでおすすめです
南島の他にも、父島には絶景スポットがたくさんあります
① 美しい夕日と星空が見れるウェザーステーション展望台
② 紺碧の海が広がる二見港と集落を見渡せる大神山公園
③ 枝サンゴが群生する製氷海岸(このあと「美しいビーチ」でも紹介)
④ 二見港や兄島・南島が見える旭山遊歩道
⑤ 兄島を望む長崎展望台
⑥ 美しい朝日と兄島・東島が見える旭平展望台
⑦ 戦跡の残る初寝裏展望台
⑧ 360度の絶景を楽しめる傘山
⑨ 夕日も星空も美しい小港海岸(このあと「美しいビーチ」でも紹介)
⑩ 小港海岸やコペペ海岸、ブタ海岸を見渡せる中山峠展望台(写真上:美しい海の左上にはアゲハ蝶が!)
⑪ 赤い岩肌がハートに見えるハートロックと呼ばれる千尋岩(ハートの形に見えるのは海側からで、陸側からは見えません)など
ウェザーステーション展望台(①)は、バスだと展望台の近くまで行けません
レンタカーやレンタバイクなどの足がない場合は、島内周遊ツアーなどに参加して行った方がいいと思います
私はレンタサイクルを借りられず、ウェザーステーション展望台はあきらめて、二見港から歩いていける大神山公園(②)に行ってきました
展望台まで行くのはけっこう大変でしたが、美しい二見港のオーシャンビュー(写真下:パノラマ展望台からの眺め)を独り占めでき、がんばって登った甲斐ありました
もちろん、他にも美しいビーチがたくさんあります
① サンゴや色とりどりの魚が見れてシュノーケリングが楽しい宮之浜
② 更衣室やシャワーなどがあって便利な二見港の脇にある大村海岸(前浜とも呼ばれています)
③ 小笠原海洋センターの横に広がる、枝サンゴが群生する製氷海岸(「絶景スポット」でも紹介)
④ 戦争中に座礁した沈没船のまわりに魚がたくさん集まる人気シュノーケリングスポットの境浦海岸
⑤ 屋根付きの休憩所やシャワー、駐車場があって快適に過ごせる扇浦海岸
⑥ 静かでプライベート感があり、シュノーケリングや星空観測が楽しめるコペペ海岸
⑦ 中山峠やジョンビーチに続く遊歩道の出発点でもあり、美しい夕日や星空も見れる、遠浅で海水浴に適した小港海岸(「絶景スポット」でも紹介)
⑧ 小港海岸から片道2時間半のトレッキングでも行ける石灰岩の砂浜のジョンビーチ
⑨ 南島に面したパウダーサンドの海岸で、父島で一番美しいと言われる、海からしかアクセスできないジニービーチ
⑩ 砂浜はありませんが、透明度が非常に高いシュノーケルポイントで、海からしかアクセスできない兄島海域公園(別名キャベツビーチ)など
美しい海で、海水浴やシュノーケリング、スキューバダイビング、シーカヤック、SUP、イルカと一緒に泳ぐドルフィンスイム、ホエールウォッチング、釣り、パラセーリングなどを楽しめるのはもちろんのこと、
島内観光ツアー、ハートロックツアーや戦跡ツアーなどの山&森歩き、スターウォッチング、ウミガメの産卵やグリーンペペという光るキノコなどを見ることができるナイトツアーなど、父島ならではのアクティビティがたくさんあります
正味3日間しかないので、ここに行ってみたい!これをやってみたい!と思ったことに優先順位をつけてプランニングし、ツアーに参加する場合はなるべく早めに申し込んでおくことをおすすめします
でも、小笠原の歴史や世界遺産としての自然にも興味があったので、趣向を変えて、竹ネイチャーアカデミーさんの父島フォレストウォーク半日ツアーに申し込んでみたら…
ガイドさんが、ツアー客の体力や急な大雨などにも臨機応変に対応しながら、世界遺産の森の中を案内してくれました
小笠原固有の生き物がどんなふうに進化していったのかだけではなく、自然保護や戦跡についても教えてくださり、小笠原のことを深く学べてすごくよかったです
お弁当争奪戦に注意!
小笠原で一日ツアーに参加する場合、昼食が付いていないことが多いので、各自で飲み物と合わせてお弁当を準備しておかなければいけません
お弁当屋さんやスーパーなどで売っているお弁当は、午前中の早い時間に売り切れてしまうことが多く、前の日に予約しておいて、朝一番で受け取れるようにすると安心です
ツアー会社がお弁当(別料金)を手配してくれることもあるので、事前に確認して頼んでおくこともできます
ちなみに、私が泊まった宿の風土の家 Tetsuya さんは、前日の夕方までにお願いしておくと、お弁当やおにぎりをツアー当日の朝に間に合うように作っておいてくれるので、すごく助かりました
作ってくださったお弁当はこんな感じです
ご飯がおいしく食べられ、食材が傷みにくい曲げわっぱ弁当箱に、ご飯や野菜などのおかずだけでなく、お魚もお肉もバランスよく入っていて、ボリュームがありました
環境にやさしい竹のお箸とおしぼりをつけて、かわいいランチバッグに入れてくれる心づかいも嬉しかったです
雨の日や悪天候でツアーなどがキャンセルになった場合
どの施設や店舗も父島滞在中いつでも行く価値があるのですが、雨の日やツアーなどが急きょキャンセルになってしまったときに行くと、時間を有効に使えます
① 小笠原の自然について深く学ぶ(いずれの施設も入館無料)
・小笠原ビジターセンター(公式サイト:小笠原村観光協会さん)
・小笠原世界遺産センター(公式サイト)
・小笠原海洋センター(公式サイト)
・小笠原水産センター(体験記:小笠原村観光局さん)
② クラフト体験をしたり、リラクゼーションなどでリフレッシュしたりする
・小笠原の伝統工芸「タコの葉細工」体験教室(竹ネイチャーアカデミーさん)
・島の花を活かして作るハーバリウム・ディフューザー体験教室(HARUKAIさん)
・海の漂流物を活かして作品を作るシーボーンアート、波のようなリズムで全身をオイルトリートメントする「エサレン・ボディーワーク」(パパスダイビングスタジオさん)
③ 気になるお店をチェックしておいて、買い物したり、カフェでお茶したりして過ごす
参考までに私が実際に行ってみてよかった場所をご紹介します
・フリーショップまるひさん【大村エリア】
島民が愛用しているギョサン(すべりにくい合成ゴムのビーチサンダル)をはじめとする生活用品や、小笠原の塩やオガスコ、日本一辛いといわれる硫黄島一味唐辛子などの調味料類、お菓子などのお土産を買えます
トイレットペーパーやティッシュなども売っていましたが、離島だからか、お値段高めでびっくりしました
・ギフトショップ ハートロックさん【大村エリア】
宿(ハートロックヴィレッジさん)に併設された、おしゃれな文房具やファッション雑貨、洋服、タオルなどを扱うお店。ツアー会社の竹ネイチャーアカデミーさんの受付にもなっています
・ハートロックカフェさん【大村エリア】
竹ネイチャーアカデミーさん(ハートロックヴィレッジさん内)のとなりにあるカフェ。二見港のすぐ近くにあるので便利です
小笠原名物の亀煮丼やサメバーガー、1日 10 杯限定の小笠原コーヒーをはじめ、島でとれた果物を使ったメニューなどが充実しています
軽めのランチをとろうと、サメバーガーとポテトのセット、島バナナシェーキ、島パパイヤシェーキを注文してみました
ヒレ以外は捨てられてしまうサメを活かそうと、フライにして挟んだサメバーガーは、あっさりしていて鶏肉みたいな感じ。小ぶりなので軽くて食べやすく、おいしく食べてフードロス削減にも貢献できます
赤い土で育った小笠原産のじゃがいもは味が濃いからか、ポテトもじゃがいもの甘みがイイ感じで、おいしかったです
シェーキは1杯 900 円もするので注文するか迷いましたが、どちらもすごくおいしくて、特にパパイヤシェーキはミカンみたいな感じのシトラス系で、超おいしかったです
・SWEETS FACTORY ALAMO(スイーツファクトリー・アラモ)さん【大村エリア】
おしゃれなバー風のカフェスペースのあるケーキ屋さん。無添加のケーキや台湾カステラ、プリン、焼菓子などを売っています
キッズスペースがあり、お子さん専用の飲み物もあるので、子連れでも入りやすいです
私は、旅行最終日に出港日限定の亀卵シューを買うためにお邪魔し、出来立てケーキ(はつねロール パッション、モカショート)をおいしくいただきながら、散策後のお茶タイムを満喫してきました
夫はクリームソーダ ブルーハワイ、私はアイスコーヒーを飲んだのですが、コーヒーと紅茶(ホット・アイス)は2杯目が半額になります
でも残念ながら、2025年9月いっぱいでカフェを閉鎖し、テイクアウトのみの営業になってしまうそうです
・USK COFFEEさん【小港エリア】
森の中にひっそりとたたずむ、トレーラーハウスと木製デッキで作られたカフェ。希少な国産コーヒーの小笠原産コーヒーを提供しています
数量限定の小笠原コーヒーは、無農薬で自家栽培し、環境にやさしい方法で精製して焙煎した、ここでしか味わえないピュアでフレッシュな逸品
無添加のクッキーやマフィンなどの手作りスイーツも味わいな がら、ティータイムを楽しめます
スイーツだけでなく雑貨もいろいろ売っていて、なぜか本がたくさん入った冷蔵庫(!) もあるので、お土産を買ったり、お茶しながら気になる本を読んだりすることもできます
このカフェは小港エリアにあり、私が泊まった「風土の家 Tetsuya」さんの近くにあるので、中山峠まで散策した帰りに立ち寄ってみました
数量限定の小笠原コーヒー「ボニンアイランドコーヒー」は、1杯 1,500 円もするのですが、ここでしか味わえないので思い切って注文してみたら…
小笠原産の希少な自家製豆を自家焙煎して淹れているだけあって、まったくよどみのない超フレッシュなコーヒーでした
こんなにスッキリしているのにコクのあるコーヒーは初めてかも。コーヒーの苦手な夫でも、おいしく飲めたくらいでした
夫が頼んだアイスコーヒーチェリーチャイは豆乳ベースで作られていて、こちらもすごくおいしかったです
無添加の手作りクッキー(はちみつモモタマナ、ボニンアイランドコーヒー)も、ほどよい甘さでコーヒーによく合い、おいしかったです(2025年5月)
島グルメを楽しむ
小笠原諸島は北緯20~27度にあり、沖縄や奄美大島、アメリカのフロリダなどと同じ亜熱帯気候
一年中暖かくて自然豊かな小笠原では、新鮮な魚介はもちろんのこと、南国育ちの野菜やフルーツを味わうことができます
→参考:小笠原 父島 島グルメBOOK(小笠原村観光協会さん)
【魚介】
高級魚のおなが鯛(ハマダイ)やアカバ(アカハタ)などが手ごろなお値段で味わえたり、
ハチジョウアカムツ(ノドグロとは違う種類の魚)やソデイカなどの地魚、
ウミガメの刺身や煮込み、しょうゆやみりん漬けにした魚に辛子をつけて食べる島寿司、サメバーガーなどのご当地グルメを楽しんだりすることもできます
・おなが鯛とソデイカのお刺身(風土の家 Tetsuya さん)
ソデイカが新鮮でトロットロ。何もつけなくてもおいしいです。おなが鯛も新鮮でみずみずしくておいしかったです
・ハチジョウアカムツとなすのみぞれ煮(風土の家 Tetsuya さん)
アカムツもなすも揚げてあるのでパンチがあって超おいしいし、出汁がよく効いた煮汁もおいしくて、汁まで残さずいただきました
・てまり島寿司(風土の家 Tetsuya さん)
しょうゆやみりん漬けにした魚に辛子をつけて食べる島寿司を小ぶりにしたもので、すごくおいしかったです。意外に辛子もお寿司に合います
・アカバの煮付け定食(あめのひ食堂さん)
定食だと、ご飯、汁物、漬物、小鉢が付いて 2,300 円ですが、単品なら 1,650 円で味わえます。夫いわく、ボリュームたっぷりで金目鯛のような感じだそうです(2025年5月)
【野菜】
春は島ワラビやじゃがいも、夏は島オクラや島タケノコ、初夏から秋は四角豆、冬から初夏にかけて出回る島トマト(ミニトマト)などを使った料理が味わえます
・今日の雑炊 島トマトと玉子、漬物付き(あめのひ食堂さん)
本当は島魚のカツカレー狙いで行ったのですが、朝食を食べ過ぎてあまりお腹が空かず…
軽めのランチにしようと雑炊を頼んでみたら、みずみずしくて甘い島トマトがすごくおいしくて、大正解でした
・鴨肉のロースト 彩り野菜添え 島レモンソース(風土の家 Tetsuya さん)
大好きな鴨肉がたくさん食べれて幸せ♪
お肉は柔らかくて島レモンソースをつけて食べると、すごくおいしいです
添えられた島トマト、パプリカ、なす、玉ねぎは、シンプルな味付けで、どれも素材の良さが生かされていて超おいしかったです
【フルーツ】
緑色の丸い島レモンが有名で、年間を通して島バナナやパパイヤ、スターフルーツ、
冬から夏にかけてはパッションフルーツ、夏はマンゴーやグアバ、ドラゴンフルーツ、
冬はブンタンなどを使ったジュースやスイーツなどを楽しむことができます
・島レモンスカッシュ(風土の家 Tetsuya さん)
島レモンは酸味がまろやかでやさしい味なので、その果汁をソーダで割った島レモンスカッシュは、ツンとした感じがなくスッキリしています
島レモンスライスも入っているので、味だけでなく見た目も香りもさわやかでおいしかったです
・とある日の朝食の一品に添えられた果物(風土の家 Tetsuya さん)
パッションフルーツ(写真上部のパイナップルのとなり)は種ごと中身を食べることができ、種がガリガリしていて面白い食感。天然のゼリーみたいでおいしいです
パイナップルも甘くてみずみずしくておいしかったです
人気ホテル「風土の家 Tetsuya 」さんに宿泊
すでに記事の中で何度も登場していますが、私が泊まった、おすすめのホテル「風土の家 Tetsuya」さんについてご紹介します
暮らすように過ごせる島ホテル
「風土の家 Tetsuya」さんは、2022年9月にリニューアルオープンした、静かで自然豊かな小港エリアにたたずむオシャレな島ホテル
地元の食材をふんだんに使った創作料理が絶品。ふだん朝食をとらない私でも、朝夕の 食事が本当に楽しみで、ここぞとばかりにおいしくいただきました(食事付きが選べるのは時期によります)
客室は、母屋(2室)とメゾネットタイプの離れが2つの全4室。全室にキッチン、洗濯から乾燥までできるランドリースペースがあり、暮らすように過ごせます
キッチンには、食器や鍋類、調理道具、IHクッキングヒーター、冷蔵庫、バルミューダさんの家電(トースター、電気ケトル、炊飯器、コーヒーメーカー、オーブンレンジ)などが充実
シャークさんのコードレス掃除機や、フローリングワイパー、コロコロなどの掃除道具もあり、素泊まりにして宿代をおさえ、自炊&お掃除しながら気ままに過ごすこともできます
実際、このホテルは小笠原海運さん主催のプチ移住イベントの宿泊先になっていました
来年(2026年)もイベントが開催されるかは未定ですが、島暮らしに興味のある方は、風土の家 Tetsuyaさんや小笠原海運さんのサイトで最新情報をこまめにチェックしてみてくださいね
実は、この宿があるエリアは自然豊かな森の中なので電波が不安定。でも各室に無料の Wi-Fi が完備されているので、問題なくネットが使えます。プロジェクターがあるので、大画面で動画を見ることもできます
環境にも人にもやさしく、開放感あふれる宿
この宿では、環境保全に力を入れていて、ペットボトルをやめて部屋にクリアボトルを常備し、食堂にあるウォーターサーバーで自由に給水できるしくみになっています
食器洗いや洗濯用の洗剤、ハンドソープ、せっけん、シャンプーやコンディショナーなども、環境に配慮したものが常備されていて、細やかな心づかいを感じました
浴室にある「島はちみつせっけん」は、環境と健康に優しいパームオイルフリーのホテルオリジナル商品で、持帰ることもできます
(ケースは持ち帰れないので注意。使いかけのものを持ち帰るなら、ジッパー付きビニール袋などを用意しておくといいかもしれません)
ちなみに、私は離れの客室に泊まったのですが、母屋とちがい、お風呂とトイレは半露天の開放的なつくりになっています。トイレは個室になっている方が落ち着くかなと思いました
私が泊まった客室の入り口の前には、二人用のテラス席がありました
天気がよければ、星空を眺めながらロマンティックな夜を過ごすこともできます
私は日中のアクティビティで疲れ果てて早めに床につき、爆睡してしまいましたが…
気になる宿代はというと、私は宿泊とおがさわら丸の往復運賃がセットになったお得なプラン(ナショナルランドさんの「なしょなるパック」)を利用したので、はっきりした金額はわからないのですが、たぶん GW の時期で一泊二食付き一人3万円弱くらいだと思います(2025年5月)
宿からのうれしいサプライズ
この宿では、旅のはじめと最後にうれしいサプライズがありました
父島上陸初日、宿に着いて客室に入ると、冷蔵庫内にお茶とケーキが用意してありますとのメッセージカードが
さっそく冷蔵庫を開けてみると、おいしそうな島レモンケーキと大きなボトル入りの月桃茶が入っていました
小笠原産の月桃茶はポリフェノールやミネラルたっぷりの健康茶で、さわやかな香りと風味が、長い船旅の疲れをいやしてくれました
島レモンケーキは、雨の日プランの記事の中でご紹介した、地元の SWEETS FACTORY ALAMO(スイーツファクトリー・アラモ)というケーキ屋さんの無添加で体にやさしいスイーツ
外はザクザク、中はしっとりしていて、ほどよい甘さですごくおいしかったです
そして、旅の最後の朝食では、私が梅干が苦手なことに気づいたオーナーさんが、私の分だけ梅干を別のおかずに変えてくれていました
朝の忙しい時間に手間ひまをかけてくれる温かい心づかいがうれしかったです
そんなわけで、にぎやかな二見港周辺の便利な宿にするか、島の中心地からは離れてしまうものの、静かで自然豊かな立地の宿にするか、かなり迷いましたが、
小港エリアにある「風土の家 Tetsuya 」さんに泊まることにして本当によかったです
おがさわら丸での過ごし方 復路(父島・二見港→竹芝桟橋)
一日目
13:00-14:00 父島・二見港のおがさわら丸船客待合所へ
おがさわら丸船客待合所で搭乗手続きをします
宿の人に大きい荷物などを預かってもらっている場合は、宿泊施設や港などの待ち合わせ場所で出港前に荷物を受け取っておきます
船酔いが心配な人は、乗船前に酔い止め薬を飲んでおくことをお忘れなく
自分の席の乗船案内があったら、乗船口で搭乗券の QR コードを読み取ってもらって乗船します
船内での支払は、現金か Suica(スイカ)などの交通系電子マネーのみ(自販機は現金のみ)なので、港の駐車場近くにあるゆうちょ銀行の ATM でお金をおろしたり、船客待合所の中にあるチャージ機で電子マネーを多めにチャージしておいたりすると安心です
※2 チャージ機は 8:00 または 9:00~16:00 まで使えますが、お昼休憩中の 11:30~13:00 は使えないので注意。つり銭が出ないので事前に両替しておきます(2024年2月)
15:00 父島・二見港を出発。展望ラウンジ Haha-jima(7デッキ)オープン
旅の最後にはうれしいサプライズが! 船内に荷物を置いたら、出港時刻までに船外デッキの港が見える場所へ。小笠原名物の盛大なお見送りがあるのです
太鼓の演奏があったり、お世話になった島の人たちが港に集まって、帰ってきてねという気持ちを込めて「いってらっしゃーい」と送り出してくれたり、
たくさんのボートがおがさわら丸と並走したり、そのボートからダイブしてくれる人もいたり!
島民の方々のホスピタリティに涙が出そうになりました
最後に「超速いボートが来た!」と思ったら、海上保安庁の方々もお見送りに来てくれました。こんな経験ができるのも小笠原旅行の醍醐味です
盛大なお見送りの後は、出港直前に受け取っておいた、スイーツファクトリー・アラモさんの出来立て亀卵シューを、お茶と一緒にしみじみとおいしくいただきました
亀卵シュー(通称「亀シュー」)は、捨てられていたウミガメの胎内卵を活かそうと、試行錯誤して作られた無添加スイーツ
ほぼクリームと言ってもいいほどクリームがたっぷり入っていて、気をつけて食べないとクリームが飛び出してこぼれてしまいます
新鮮な卵を使っているので、爽やかな、ほどよい甘さですごくおいしかったです。おいしく食べて、食品ロス削減に貢献できます
出港日のみ買える人気商品なので、最終日にお店のオープン直後にお茶しに行き、取り置きしてもらいました
15:30 売店ショップドルフィン(6デッキ) オープン
17:30 レストランChichi-jima(4デッキ)のディナータイムスタート(21:00まで)
行きの船では出遅れて後悔したので、帰りはオープン直後に夕飯をとりにいきました
軽めの夕食にしようと、夫はかき揚げそば、私は人気メニューの島塩ラーメンを注文し、二人でサラダをシェアしました
島塩ラーメンは、透き通ったスープにツルツルの中細麺、柔らかいチャーシュー、ゆで卵、わかめ、メンマ、長ねぎが入った淡白なあっさり系ラーメン
そんなにお腹が空いていなくてもスルッと食べれてしまいます
18:00 何か甘いものがほしいなぁと売店ショップドルフィン(6デッキ)へ
アーモンドチョコと、父島のお土産屋さんで売っていなかったお土産「小笠原カカオウェハース」などを買って部屋に戻りました
19:30 アーモンドチョコだけでは足りず、3デッキの自販機コーナーへ
3デッキにはセブンティーンアイスの自販機(支払は現金のみ)があるのです
この自販機はわりと人気なのか、17種類のうち5つくらい売り切れで、抹茶チョコチップ入り濃い抹茶、レーズンバタークランチをおいしくいただきました
21:00 レストランChichi-jima(4デッキ)、展望ラウンジ Haha-jima(7デッキ)閉店
※ いずれもラストオーダーは閉店30分前
21:30 売店ショップドルフィン(6デッキ)閉店
二日目
7:00 レストランChichi-jima(4デッキ)、展望ラウンジ Haha-jima(7デッキ)、売店ショップドルフィン(6デッキ)オープン
朝食をとりに展望ラウンジ Haha-jimaへ。朝食限定のセットメニュー(800円)があり、メインをサンドウィッチ4種、トースト、おにぎり(2種入)から選び、スープかドリンクがついてきます
スープは単品だと500円するのでセットにするとお得です
メインはベーコンチーズサンド(島塩・オリーブオイル)とタマゴサンドにし、コーンスープと温かい紅茶をつけてもらいました
サンドウィッチもスープも手作りなのか、やさしい味でおいしかったです
9:00 レストランChichi-jima(4デッキ)の朝食タイム終了
10:00 朝食のときに指定席を予約できたので、再び展望ラウンジ Haha-jima へ
ホットチャイとホットカフェラテを注文
二見港近くに出店していたキッチンカーのマーメイドカフェさんで、出港直前に買っておいた無添加パウンドケーキ(小笠原の塩キャラメル・島ラムレーズン)をおいしくいただきながら、お茶タイムを楽しみました
11:30 レストランChichi-jima(4デッキ)のランチ営業スタート
12:30 軽めの昼食にしようと売店ショップドルフィン(6デッキ)へ
インスタント食品やお茶、チョコパンなどを買って、部屋で食べました
個室には電気ケトルがあるので、給湯室で並ばずにお湯を使えるのは、すごくありがたかったです
14:00 レストランChichi-jima(4デッキ)、展望ラウンジ Haha-jima(7デッキ)閉店
14:30 売店ショップドルフィン(6デッキ)閉店
15:00 竹芝桟橋に到着
自分の席の下船案内が流れたら、荷物を持って船を降ります
手荷物として持ち込めない荷物を預けていた場合は、忘れずに回収して帰ります
小笠原旅行のお役立ちサイトまとめ
最後に、私が今回の小笠原旅行で活用させていただいたガイドやサイトについてご紹介します
・小笠原村観光協会 デジタルパンフレット
父島ガイドブック、小笠原父島 島グルメ BOOK、父島広域 MAP、歩いてそこまで!お散歩まっぷ、海辺であそぼう!海散歩まっぷ、父島ウォーキングマップ、世界自然遺産 小笠原諸島、小笠原ルールブック、小笠原トラベルガイド、原色 小笠原の魂などの各種パンプレットが載っています
事前に必要なものをスマホやタブレットなどにダウンロードしておけば、ネットにつながなくても見れるので便利です
・父島の観光情報 東京アイランドガイド
父島での楽しみ方や、島内での移動方法などが紹介されています
【父島へのアクセス】
・おがさわら丸の時刻表と運賃表(小笠原海運さん)
・おがさわら丸の乗り場案内-東京港竹芝客船ターミナル(小笠原海運さん)
・にっぽん丸の小笠原クルーズ(2025年12月4日から9日/6日間 横浜発着)
私の好きなクラシック・ギタリストの大萩康司さんのショーが見られるのは魅力的ですが、ツアー代が高い…
・飛鳥Ⅱの小笠原クルーズ(2025年10月21日から27日/7日間 名古屋発着)
ちなみに、2025年7月就航の新造客船「飛鳥Ⅲ」で小笠原諸島に行くツアーはないようです(2025年8月現在)
・クルーズ客船で行く!小笠原の旅(小笠原村観光局さん)
この記事は、クルーズ客船で小笠原に行く場合はどんな感じになるのかイメージするのに参考になりました(ぱしふぃっくビーナスは2022年に運航終了しています)
【母島へのアクセス】
・ははじま丸(父島~母島間)の運賃表と時刻表(伊豆諸島開発株式会社さん)
【船と宿】
・おがまるパック(小笠原海運さん)
・小笠原なしょなるパック(ナショナルランドさん)
・小笠原諸島・父島の高級ホテル5選(「知る・選ぶ・楽しむ」ためのおでかけ情報サイト ちりっくさん)
・風土の家 Tetsuya さん(公式サイト )
【現地の観光ツアーなど】
・現地オプショナルツアー 伊豆諸島・小笠原諸島(VeLTRAベルトラさん)
・小笠原を楽しむ―アクティビティ(小笠原村観光局さん)
・村営バス(公式サイト)
こんな長い記事を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました
この旅行記が一人でも多くの方の役に立つことを願って、筆をおきたいと思います
・小笠原・父島3泊6日 旅行記 行き方やおすすめのホテル、島での過ごし方など-前編
『地球の歩き方 小笠原 父島 母島 4訂版』地球の歩き方編集室さん(2025年 Gakkenさん)