捨てられないものこそ自分のアイデンティティ。断捨離はただ捨てればいいというものではない

音楽を聴く

断捨離して残ったものは本と音楽

「すべては使うか使わないか。現状を認めてモノを手放すと幸せになれる⁉」という記事にも書きましたが、私は海外引越を機に大量のいらないモノを処分しました。

でもそのとき、本と共にどうしても捨てられないモノがありました。

CD・DVD・ビデオテープなどの音楽ソフト、ピアノの楽譜、ミニコンポ(ステレオ)です。

カラオケ好きだった両親の影響で、私も小さい頃から歌をうたうのが大好きでした。

まだカラオケボックスがない頃から家にはカラオケセットがあり、私は意味も分からずに演歌などを歌っていました。

気づけばいつも私のそばに音楽があったのです。

思春期になると、今度は姉の影響でマニアックな音楽にハマっていきました。

当時は音質や機能にこだわり、姉と半分ずつお金を出して26枚もCDが入るミニコンポを買ったら…ものすごい勢いでCDが増えていきました。

受験勉強に追われ我慢の連続だった私にとって、貴重な楽しみの一つが音楽だったのです。

思えば、明るい曲を聴きながら楽しくウォーキングしたり、歌をうたってストレス発散したりしてダイエットに成功しましたし、好きな音楽を聴きながらやると、家事や気が重い面倒な作業も楽しみながらできてはかどります。

音楽で心を癒す「同質の原理」

また、落ち込んだときは無理に前向きになろうとせず、暗いバラード曲を聴いてとことん落ちるところまで落ちて浮上するのを待ち、元気を取り戻してきました。

私は基本的にはリズム感のよい明るい音楽よりも暗い音楽の方が好きで、バラード曲を聴きながら、しんみりする方が(いや)されるのです。

精神科医である斎藤(しげ)()さんの『脳を鍛える50の秘訣』によると、音楽にはすごいパワーがあり、人間の心にダイレクトに入ってきて内面に訴えかけ、心が安らいでいるときに現れるアルファ波が出やすい状態にするのだそうです。

音楽療法でうつ病の患者に音楽を聴かせるとき、あまり陽気な音楽だとその人の心の中に入りこめません。

多少暗いくらいの穏やかな音楽の方が、その人の心と同質なので心の中にしみ通り、心を癒してくれます(同質の原理)。

その過程で脳が安定した状態になっていき、アルファ波の状態に変わるのです。

私も自分の心理状態に合わせて無意識のうちに音楽の力を借りていたわけです。

音楽は私にとって欠かせないものであり、断捨離を通じて「音楽と本を愛する人間」というのが私のアイデンティティ(ライフスタイル)だと分かりました。

だから、大量のCDやDVD、MD(ミニディスク、懐かしい!)、カセットテープ、数十年前の音楽番組を録画した貴重なビデオテープ、CDはもちろんのことMDやカセットテープも聴ける希少価値の高いミニコンポ、ピアノの楽譜をなかなか手放せなかったのです。

東日本大震災を機にミニコンポや音楽ソフトを処分

とはいえ、大量の音楽ソフトやミニコンポ(ステレオ)、ピアノの楽譜は場所をとりますし、引越しの度に重くて運ぶのが大変だったので、何とかしなくてはと思っていました。

CDはiPodやiPhoneなどの音楽プレーヤーに入れて聴くようになってからは、久しくミニコンポで音楽を聴くことはありませんでしたし、聴かないMDやカセットテープは、もはやガラクタと化していました。

置き場所に困ったミニコンポは、地震で目の前に落ちてきたら怖いなぁと思いつつ、仕方なく寝室のベッドのすぐ近くの出窓のところに置いておくという始末…

そこで、東日本大震災を機に重い腰を上げ、使っていないミニコンポは粗大ゴミに出し、完全に聴けなくなったMDやカセットテープも処分しました。

CDは歌詞カードをせっせと電子化してからDVD、ピアノの楽譜と一緒に売却しました。

ちなみに、私はディスクユニオンさん(公式サイト)で音楽ソフトとピアノの楽譜を買い取ってもらいました。

ディスクユニオンさんはレコードなどの買取もしていて、マニアックな音楽ソフトも適正な価格で買い取ってくれます。

CDとDVDを合わせて約150枚、楽譜10冊ほどで、合計15,000円くらいになりました。

古いビデオテープは電子化してiPhoneに入れて処分

実は、つい最近まで数十年前の音楽番組を録画したビデオテープを処分できずにいました。

ビデオテープを電子化しようにも、ビデオテープをDVDに焼くことができる機器が入手できず(あきら)めていたのです。

ところが有難(ありがた)いことに、夫がビデオテープを電子化できる機器を見つけてくれました!

TECさんの「簡単ビデオダビング」(メーカー公式サイト)というもので、ビデオデッキと接続するとビデオテープのアナログデータをMP4(H.264)というデジタル動画データに変換してくれるのです。

ビデオテープをDVDに焼くことしか考えていなかった私にとっては、目から(うろこ)でした。

変換した動画データは、USBフラッシュメモリ、USBハードディスク、SDカードに録画することができます。

この製品にはモニターがついているので、映像を確認しながら録画でき、一時停止すればその部分は録画されないので、必要な部分だけ録画できて便利です。

私は32GBのSDカード(CLASS10)に録画してからPCでファイル名などを編集し、iTunes経由でiPhoneの「Apple TV」にデータを入れました。

ビデオテープ約10本分の中から厳選して録画した動画ファイルなのに、スマホのストレージ(記憶容量)をかなり使ってしまいましたが、これでいつでもどこでもオフラインでも昔の音楽動画を見れます♪

ちなみに、Apple TVに動画を保存しても料金はかかりません。

以前は「Movie(ムービー)」という動画保存用のアプリがあったのに無くなってしまい、動画をどこに保存できるのか分からず(あせ)りました(汗)

いつのまにApple TVと一緒になったようです。

動画データはハードディスクにもバックアップを取ってあるので、安心してビデオテープを処分することができました。

不思議なことにiPhoneで動画をいつでもどこでも見られるという安心感からか、あんなに執着していたのに実はあまり見なくても大丈夫でした(汗)

これからどうするか

今の時代は有難(ありがた)いことに、いろいろなモノをコンパクトにできます。

写真もビデオ(動画)も音楽も手紙などの書類も本も(すべ)て電子化して、スマホやPC、タブレットなどに一元化できてしまうのです。

ミニコンポを処分した今、iPodやiPhoneのおかげで、車の中が音楽を聴きながら歌える幸せな空間になっています。

私は声が大きくて家で歌うと近所迷惑になりかねないので、車の中は大声で気持ちよく歌えて気分が良いのです♪

隣りで運転してくれている夫は迷惑かもしれませんが…

我が家の愛車はキャンピングカーなのですが、理想はキャンピングカー1台で暮らせるくらい身軽になること。

今後も引き続き電子化や断捨離を頑張っていきたいと思います。

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参考文献
『脳を鍛える50の秘訣』斎藤茂太(しげた)さん(1997年 成美堂出版さん)
『スピード整理術 スピード整理術 頭のいい捨て方・片づけ方60の具体例』中谷彰宏さん(2003年 PHP研究所さん)
『生きづらい時代の幸福論 9人の偉大な心理学者の教え』諸富祥彦さん(2009年 KADOKAWAさん)
『iPhone情報整理術-あなたを情報”強者”に変える57の活用法!』堀 正岳さん、佐々木正悟さん(2009年 技術評論社さん)
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』佐々木典士さん(2015年 ワニブックスさん)
『デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する』カル ニューポートさん、池田 真紀子さん訳(2019年 早川書房さん)
『人生がときめく片づけの魔法2』近藤麻理恵さん(2012年 サンマーク出版さん)
『1週間で8割捨てる技術』筆子さん(2016年 メディアファクトリーさん)
『断捨離アンになろう!モノを捨てれば福がくる』鈴木淳子さん著、川畑のぶこさん原案・監修(2010年 ディスカヴァー・トゥエンティワンさん)
『もっと断捨離アンになろう!モノを捨てて自分をリセット!』鈴木淳子さん著、川畑のぶこさん原案・監修(2011年 ディスカヴァー・トゥエンティワンさん)
『いつも心に余裕のある人は実践している 1日1分片付け習慣術』佐々木 翔さん(2015年 スマートゲートさん)