電子化を始めたきっかけは海外引越
電子化を始めたきっかけは海外引越でした。
「すべては使うか使わないか。現状を認めてモノを手放すと幸せになれる⁉」という記事に夫の仕事の都合で海外引越をしたことについて書きましたが、
その時に持って行きたくても持っていけなかったのが 50~60 冊くらいはあった大量の料理本だったのです。
いつも作っている料理が載っているお気に入りの本を海外移住先でも使いたかったのに、本は重くてかさばるので、たった1冊しか料理本を持っていけませんでした。
移住先の現地では、クックパッドさんのレシピ検索サイトを活用して非常に助かりましたが、やはり自分がいつも好きで作っている料理を海外でも作りたかったなぁという思いが残り…
電子化してデータとして持っておけば、今後どこに引っ越しても見られると思い、帰国後にせっせと料理本をスキャナーで取り込んで電子化したのです。
電子化した PDF ファイルの名前に一工夫するとレシピ検索のときに便利
電子化を始めた当初にスキャナーとして使っていた複合機プリンターには ADF 機能( Automatic Document Feeder オートマティック・ドキュメント・フィーダー)があり、
数枚ずつではありますが、書類をまとめてセットすれば自動で原稿の紙送りができて便利でした。
でもその当時は背表紙を切って本をバラバラにしてしまうことに抵抗があったので、
地道に料理本を1ページずつ開いて原稿台の上にセットしてスキャンしていました。

この調子で 50~60 冊もある料理本をすべてスキャンするのか…と考えたら気が遠くなってしまい、
自分がよく作る料理や今後作ってみたい料理だけを厳選してスキャンすることにしましたが、それでもかなりの量になってしまいました(汗)
このときに電子化した PDF ファイルの名前を工夫すると、あとでレシピ検索をするときに便利です。
ファイル名に料理名だけでなく、例えば、主菜、副菜、汁物、ご飯もの、麺類、お鍋、グラタン、パン、デザートなどの分類や、食材名も一緒に入れておくのです。
例えば「三色丼」なら「ご飯 三色丼 鶏ひき肉 卵 小松菜」というタイトルにしておけば、「ご飯 卵」とキーワード検索して、ご飯もので卵を使ったレシピを探すことができます。
私は週末にまとめて献立&買い物リストを作って食材を買いに行くので、献立を考えるときにレシピのキーワード検索ができるとすごく便利なのです。
例えば、ロールキャベツを作ろうと思ったらキャベツを丸ごと1個買わなければなりませんが、我が家は夫婦二人なので、ロールキャベツだけでキャベツ1個は使いきれません。
そこで、「主菜 キャベツ」「副菜 キャベツ」「汁物 キャベツ」などでキーワード検索をして、キャベツを使ったレシピをピックアップし、1週間でキャベツを全て使いきれるように献立を作るのです。

給料日前はお助け食材のもやしやひき肉などを使ったレシピ、給料日後はちょっと贅沢して魚介類などを多めに使うレシピを検索して献立を作れば、
その時の家計状況によって食費を調整することもできます。
私は乾物や缶詰などの保存食品や調味料なども含めて、家にある食材の在庫と賞味期限を確認してから献立を作るのですが、
早く使った方が良さそうな食材や、賞味期限が切れそうなものを使ったレシピを検索して献立を作るようにすると、食材を無駄なく使えます。
この方法で献立と買い物リストを作ってから買い物に行くと、余計なモノを買わなくて済み食費を節約できます。
そして献立通りに食材を使っていけば、1週間経つと冷蔵庫の中が空になってキレイになり、新鮮な食材を買ってくるスペースができます。
献立を作るときのポイントと食品ロスの削減
献立を作るときのポイントは、1週間分をガチガチに決めてしまわないこと。
月曜日から金曜日までの平日の分だけ献立を作り、週末はその時の気分で外食したり、
家にある食材を活用した料理を作って食べたりすれば、無駄を減らすことができます。
献立通りに料理を作れないときもありますし、誰かに野菜やお魚・お肉などを頂けることもありますので。
ちなみに消費者庁によると、日本国内の年間の食品廃棄物量等は約2842万トン、そのうち食品ロスは約646万トンと推計されています(2015年)。
この量は世界全体の食料支援(約320万トン)の約2倍に相当し、その内訳は事業系の発生量が約357万トン、家庭系の発生量が約289万トンだそうです。
食品ロスはコンビニのお弁当などがよく取り沙汰されますが、家庭からもけっこう出てますよね。
私たち一人一人が、日本人の美徳である「もったいない」の精神で食材を無駄にしないように気をつければ、
十分な食事を摂れずに困っている人にもっと食べ物が行き渡るようになるのではないかと思います。
電子化したレシピはスマホに入れておくといつでもどこでも見れて便利
電子化したレシピは PDF 閲覧用アプリを使ってスマホに入れておけば、ネットに繋がっていなくても(オフラインで)いつでもどこでもレシピを見られて便利です。

家のキッチンはもちろんのこと、電波状況の悪いキャンプ場などの外出先でもスマホでレシピを見ながら料理できますし、
家のリビングや移動中の車内、外出先のカフェなどでレシピ検索をして献立を作ることもできます。
「写真や思い出の品は電子化すれば安心して処分できる」という記事にも書きましたが、
パソコンに取り込んだ料理ファイルは、Apple 社さんの iTunes のファイル共有機能を使って、
iPhone に入れてある PDF 閲覧用アプリ「Adobe Acrobat Reader」に転送しています。
電子化したレシピは、カラー写真が入っていることが多いのでデータが大きくなりがちですが、iTunes 経由で直接パソコンとスマホをつなげばデータの転送がスムーズです。
ちなみに、電子化したレシピをクラウド(ネット上にデータを保存できるサービス)に保存すれば、
スマホのストレージ(記憶容量)を節約できますし、ネットさえつながればいつでもどこでも見れて便利ですが…
Wi-Fi が使えないところでは自分のデータを出先で見るたびにパケット通信料がかかってしまいますし、個人情報流出などのセキュリティー問題も心配です。

それに私の場合は、ネットがつながりにくい地方のキャンプ場などに行ったときにもスマホでレシピを見たいので、クラウドは使っていません。
その分ストレージ(記憶容量)の大きいスマホが必要になるので、スマホの機械代は高くなってしまいますが(汗)
料理本を丸ごと1冊スキャンするときは OCR 機能を活用する
料理本を丸ごと1冊スキャンするときは、OCR 機能を使ってスキャンしておくと、あとで全文検索(キーワード検索)ができて便利です。
OCR は Optical Character Reader(オプティカル・キャラクター・リーダー)の略で、
スキャンする原稿に書かれた文字を画像ではなく、テキスト(文字)としてデータを取り込むことです
( OCR をかけないと、原稿に書かれた文字も画像として認識されてしまいます)。
スキャンした料理本の PDF ファイルを開き、例えば「にんじん」でキーワード検索すると、にんじんを使った料理のレシピを探すことができ、余った食材を使いきりたいときなどに便利です。
ただし、料理名に「にんじん」が入っていないと料理本の目次から見つけることができません。
目次以外の材料や作り方の中で「にんじん」を検索することもできますが、食材によっては大量にヒットしてしまうため、ちょっと使い勝手が悪い面もあります。
これからどうするか
よく作る料理や作ってみたい料理のレシピだけ厳選して電子化したら、50~60 冊はあった大量の料理本を処分できてスッキリしました。
しかも電子化した方がスマホでいつでもどこでもレシピを検索して手軽に献立を作れるので、料理の幅が広がり、食生活が豊かになりました。
料理本を見て献立を作っていたときは、ついつい面倒くさくて数冊の本の中から選んでしまい、ワンパターンになりがちだったがウソのようです。
今後も作ってみたいレシピを見つけたら、電子化してデータをスマホに入れて料理の幅を広げていきたいと思います。