写真や思い出の品は電子化すれば安心して処分できる

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子どもの頃の作品やお土産などは写真に撮って処分

家の中をきれいに片づけてスッキリしたい!と思い立ち、いろいろと整理し始めると、誰もがぶつかる壁が「思い出の品」です。

写真や手紙、年賀状、名刺、旅先でもらったパンフレット、チケット類、お土産やプレゼントなどの(いただ)き物、子どもの頃の作品や賞状などなど。

私が特に処分するかどうか悩んだのは、子どもの頃に()いた下手な絵などの作品や賞状類でした。

亡くなった母が、きれいに整理してまとめて仕舞(しま)っておいてくれたものだからです。

私からすれば、そんな大した作品でもないのにと思ってしまいますが、母は私の成長の記録として大事に大事に取っておいてくれました。

母の気持ちを思うと、どうしても捨てられなかったのです。

悩みに悩んだ挙句(あげく)、写真に撮って処分することにしました。

思い出の品は言わば「リマインダー」。

写真に撮っておけば、あとで何度でも写真を見返して几帳面(きちょうめん)で優しかった母のことを思い出すことができるからです。

思い出の品は絵や賞状など大きくてかさばるものが多かったので、この作戦で処分したら、かなりモノを減らすことができました。

もらったお土産やプレゼントなども同じように写真に撮り、感謝の気持ちを込めて処分したら、肩の荷が下りたような気がしました。

ちなみに、この方法は自分のワードローブ(持っている衣類)を把握するのにも活用できます。

私はときどき和装で出かけるのですが、自分が持っている着物や帯などを写真に撮ってまとめてスマホに入れておくと、どの組合せにするか決めるときに便利です。

写真や手紙、年賀状、パンフレット、説明書などの書類はスキャナーで電子化

フィルム時代のプリントアウトした写真や手紙、年賀状などのハガキ類、旅先などでもらったパンフレットやチケット、説明書などの書類は、データとして残しておきたいものを厳選してスキャナーで取り込んで電子化しました。

基本的に、写真はJPG形式、その他の書類はPDF形式にします。

写真はデータ容量が大きくなりがちなので、データを圧縮したい場合にはサイズを小さくしたりPDF形式にしたりしました。

ただし写真をPDF形式にしてしまうと、あとで編集しにくくなります。

私は電子化するか迷う書類は悩む時間の方がもったいないのでスキャンしてしまいましたが、大量の書類をスキャンするのはかなり大変でした。

スキャンする前の段階で、明らかにいらない書類はなるべく処分してしまった方があとで(らく)だと思います。

実は、写真や手紙などを電子化してからほどなくして東日本大震災が起こりました。

被災された方々(かたがた)が思い出の写真などを津波で流されてしまって悲しそうな姿を見て、思い出の品の電子化の重要性を改めて再認識しました。

OCR機能を使えば全文検索ができて便利

年賀状や喪中ハガキ、引越し報告ハガキなどは、同じ年度に届いたものをまとめてOCRをかけてスキャンしておくと、全文検索(キーワード検索)ができて便利です。

例えば、翌年度に年賀状を出すときなどに、名前で検索して住所を調べることができるのです。

OCRとはOptical Character Reader(オプティカル・キャラクター・リーダー)の略で、スキャンする書類に書かれた内容を画像ではなく、テキスト(文字)としてデータを取り込むことです。

OCR機能を使わずに書類をスキャンすると、スキャン速度は若干(じゃっかん)速くなりますが、画像データとして保存されてしまい全文検索はできません。

電子化したデータはPCなどに保存するか、クラウドに保存するか

子どもの頃の作品などを撮った写真は印刷しないでデータのみをパソコンに保存し、さらにバックアップとして、外付けハードディスクなどにも入れておきます。

スマホのカメラで思い出の品の写真を撮り、そのままスマホに入れておけば、いつでもどこでも見られるという安心感があります。

私は撮った写真のうち厳選したものだけをスマホに残しました。

その他のスキャンした写真や手紙、パンフレット、説明書などの書類のデータも全てパソコンに保存し、外付けハードディスクなどにバックアップも取っておきます。

また行ってみたいと思う場所のパンフレットやお店の名刺、使い方を忘れがちなモノの説明書などのデータは、スマホにも入れておくといつでもどこでも見れて便利です。

思い入れのある手紙などをスマホに入れておけば心の処方せんにもなりますし、電子化したハガキや手紙などをスマホに入れておけば、旅先で思い立ったときにその場で住所を確認して友達にハガキを出したりすることもできます。

ちなみに、クラウド(ネット上にデータを保存できるサービス)を活用すれば、パソコンやスマホ、タブレットなどのストレージ(記憶容量)を節約できます。

また、データを入れておいたパソコンなどが紛失・盗難などでなくなってしまったり、壊れてしまったりしても、ネットにさえ(つな)がれば、いつでもどこでもデータにアクセスできるので安心・便利です。

でも個人情報の流出などセキュリティーの問題が心配ですし、自分のデータを見るのにパケット通信料がかかるのは(いや)なので、私は写真などのデータをクラウドには入れていません。

その分データ容量の大きいスマホが必要になるので、スマホの機械代は高くなってしまいましたが(汗)

パソコンやタブレットなどを持っていない人、スマホや外付けハードディスクなどにお金をかけたくない人、スマホのストレージ(記憶容量)が少ない人、データを他の人と共有したい人などは、しっかりセキュリティー対策をした上でクラウドを活用するのもありかと思います。

スキャナーとPDF閲覧用アプリは最強タッグ

現在は富士通(PFU)さんの超高性能スキャナー「ScanSnap(スキャンスナップ) iX500A」(メーカー公式サイト)を愛用していますが、電子化を始めた頃はスキャナーも使える複合機タイプのプリンターを使っていました。

その複合機にはADF機能(Automatic Document Feeder オートマティック・ドキュメント・フィーダー)が付いていて、自動で原稿の紙送りができて便利だったのですが、残念ながら写真やハガキなど特殊なサイズのものはADF機能が使えませんでした。

そのため原稿台に写真などを数枚ずつ並べて置かなければならず、かなり大変でした。

ちなみに、超高性能スキャナーのScanSnap(スキャンスナップ)は、基本的にA4サイズ以下ならどんなサイズの書類でも自動で紙送りをしてくれます(ADF機能)。

書類をまとめて50枚までセットでき、あっという間にスキャン作業が終わって超快適です。

例えば、A4サイズのカラー原稿の両面を、私が使っているScanSnap iX500A なら1分間で25枚、最新モデルのScanSnap iX1600なら1分間で40枚スキャンすることができます。

最新モデルの「ScanSnap iX1600」(メーカー公式サイト)はタッチパネルで各種設定ができたり、スマホやパソコンを使わずにクラウドサービスと直接連携(れんけい)できたりと、かなり進化してますます便利になっているようです。

スマホへのデータ保存には、AdobeさんのPDF閲覧用アプリ「Adobe Acrobat Reader」をスマホに入れて使っています。

ログイン不要&無料で好きなだけPDFファイルを保存できますし、ファイルの名前変更や複製をしたり、フォルダを作ってファイルを分類したりすることもできます。

設定すれば、Document CloudやDropbox、Googleドライブ、OneDriveなどと連携(れんけい)させて使うこともできます。

ちなみに、PDF閲覧用アプリ「Adobe Acrobat Reader」にスキャンしたデータをパソコンから転送するときは、Apple社さんのiTunesのファイル共有機能を使っています。

容量の大きいデータでもスムーズに転送できて快適です。

電子化は終活の一環

立つ鳥(あと)(にご)さず(立ち去る時は、跡を見苦しくしないようによく始末すべき)。

書類や思い出の品などを電子化して処分するのは、残された家族のためでもあります。

家族が亡くなったあとの片付けは本当に大変で、自分のモノを責任もって整理して減らしておかないと、残された家族に大きな負担をかけることになるからです。

特に故人(こじん)の写真や手紙などの思い出の品の処分は、残された家族にとって精神的にもキツイので、最近は業者さんに片づけを依頼している遺族の方々(かたがた)が増えているのはよくわかります。

年を取ると体力や気力が落ちてきます。モノの整理は早ければ早いほどいいと思います。

これからどうするか

写真や電子化した書類などを持ち運べる喜びを与えてくれた、iPhoneの生みの親スティーブ・ジョブズさんに感謝しつつ、引き続き電子化してモノを処分していくことにしました。

参考文献
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』佐々木典士さん(2015年 ワニブックスさん)
『iPadでつくる「究極の電子書斎」』皆神龍太郎さん(2010年 講談社さん)
『iPhone情報整理術-あなたを情報”強者”に変える57の活用法!』堀 正岳さん、佐々木正悟さん(2009年 技術評論社さん)『伝説のハッカーが教える超監視社会で身をまもる方法』ケビン・ミトニックさん、 ロバート・バモシさん、 高取芳彦さん訳(2018年 日経BP社さん)
『モノ・人・お金 自分整理のすすめ』阿部絢子さん(2014年 中経出版さん)